入れ替え

入れ替え

「え?私とあなたを??」
「そう。たまには外の世界を見てもいいんじゃない?」
「でも…」

姫の元に訪れていた。
そして、はとんでもない事を思いついたのだった。
そう、姫を取り合え姫に外の様子を見せ様としているのだ。

「大丈夫だよ!!ほら、八葉の皆がいるし…」
「え?」

は早速あかねと八葉を呼んだ。
その間に二人は服を取り替えていた。

「重い…着物ってこんなに重いの…」
「そうですか?それが私にはあたり前なので…」
「そっか…じゃあ私の着ている服なんて軽すぎるね…」
「えぇ…凄く軽くて…うらやましいです。」

しばらくすると、あかねが永泉と泰明の玄武二人を連れてやってきた。

ちゃん!どうしたの文に用があるって…」
「あ…あの…」
「申し訳ありませんが、様とご一緒に薬草を買ってきては下さいませんか?
私が行くと申したら、様が行ってくださるというので…」
「うんいいよ姫!ちゃんまだ京の事知らないもんね…」
「…人の事言えぬだろう神子…」
「…泰明殿そんな風に申さなくても…」
「しかし…事実だろう?」

泰明と永泉が話している。

「じゃあ早速行こうか>ちゃん…あ、そうだ…
姫一人じゃ暇だろうから、永泉さん姫と一緒にここで待っててくれませんか?」
「ええ。いいですよ…」
「えぇ?!私は一人で大丈夫ですので、永泉様もいらしてください…」
「このあたりでも鬼が見かけられている…」
「だから、永泉さん姫を守っていて下さいね!」
「え?!神子!!」
「あかね様?!」

そう言うと、あかねと泰明と変装した姫は出ていった。

「…この辺りにも鬼が出るのですか?」
「ええ…京のあちらこちらで鬼が出ている様です…私ではお役に立てないかもしれませんが…」
「そんなことありませんわ…」

それからしばらく永泉とが話していると、庭に風が起こった。

姫…私の後ろから出ないで下さい…」

永泉が珍しく険しい顔をした。

「なんでお前がここにいるんだ…」

風と共に現れたのは鬼のセフルであった。

「あなたこそどうしてここに?」
「…お前には関係ないだろう…」
「関係なくありません。私は神子にこの方を守る様に言われているのです…あなたのような鬼から…」
「貴様がなんの役に立つと言うのだ?」
「それは…」
「他の八葉ならともかく、お前と詩紋がいても何お役にはたたないだろう…?」

それまで黙っていただったが、あまりにセフルの言葉がきついので、思わず声を出してしまった。

「そこまで言う事ないでしょセフル!」
「な……姫?」
「どうされたんですか姫?」

二人が驚いてを見た。

「あ…いえ…」
「…お前…まさかか?!」
「…そうなのですか?!」
「…ばれた…ええそうよ!!姫はここにはいないわよセフル!」
「なんでお前が姫の恰好をしてるんだよ!!」
「秘密♪」
殿…なぜ…」
「あははは…ごめんなさい永泉さん…」
「姫は今どこにいるんだ?」
「さぁ?どこでしょ??」
「…まさか入れ替わっているとは…」
「今日はお前等には用はない…じゃあな!」

そう言うとセフルは再び風に乗って消えた。

「…殿…」
「ごめんなさい!!姫にどうしても外も見せたあげたくて…」
「…はぁ…これからはこのようなことなさらないでください…あなたが危険にさらされるのは私には耐えられません…」
「永泉さん?」
「…あ、いえ…」
「…ありがとう永泉さん…」

永泉は少し赤くなっているようだった。

しばらくして、あかね達が帰ってくると、泰明にはすでにばれているようだった。

「…いつ分かったんですか泰明さん?」
「…屋敷についた時だ…気が違っていたからな…」
「…さすが泰明さん…私今まで気がつかなかった…」
「それよりも、永泉…何かなかったか?」
「え?あ、あの…」
「何もなかったですよ泰明さん!!ねぇ永泉さん?」
「…そうですね殿…」
「…じゃあ今日は帰るね姫…また遊びにくるから♪」
「今日はありがとう様、神子様、泰明様、永泉様…」
「こちらこそ楽しかったよ姫!また行こうね!!」


そして、屋敷に帰ると…

が女装?!それも、姫の着物!!」
「それどう言うことよイノリ君?!」
「見たかったなぁ僕…ちゃんきっと綺麗だったんだろうなぁ…」
「ええ。美しかったですよ詩紋殿。」
「ちょ…ちょっと永泉さん何言ってるんですか//////!!!」
「永泉様がおっしゃるならさぞかし美しかったのだろうな…私なら毎日通うかもしれぬな…」
「…お断りします友雅さん…泣かされるのはいやですから・・・」
「言うねぇ殿…」
「…そうだ!着物ご用意いたしましょうか?私も様の着物姿見てみたいです!!」
「止めてよ藤姫?!」

こうして夜がふけるまで土御門の屋敷は賑やかだった。



先に謝ります・・・ごめんなさい(泣)
もうちょっとあま〜い物になるはずが・・・
セフルも謎な行動してるし・・・(汗)
・・・次がんばります。