仲間
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屋敷に着くと、すぐにあかねちゃんと詩紋君に迎えられた。
「さん!!!お帰りなさい!!!」
「今まで何してたの!!心配してたんだよ!!」
「ごめんなさいあかねちゃん…あの…僕…」
「話をするのは全員の前でしてくれないか?
皆この5日間、君を探していたのだから…」
「ごめんなさい…」
もしかして、友雅さん怒ってる?
当たり前か…
心配をかけたうえ、セフル君と一緒にいて友達だなんて発言しちゃったんだもん…
部屋に通されると、八葉皆と藤姫、あかねちゃんがそろっていた。
「?!お前今までどこにいたんだよ!!」
「心配したのですよ殿!」
「まぁ、待ちたまえイノリ、鷹通…彼からこの5日のことを説明してもらおうじゃないか?」
「あの…僕…」
私は5日前の出来事から全てを話した。
鬼の首領・アクラムに会ったこと、鬼の隠れ家みたいなところで閉じ込められていたこと…
私が星の一族の末裔だということ…
「そんなことが…」
「で?体は?大丈夫なのか?」
「おかげさまで大丈夫です天真君…特に何もされませんでしたから…」
「しかし、まさか殿が星の一族の末裔だなんて…」
「僕もはじめ驚きました藤姫…だけど今日…姫に何かが起こるような気がして…」
「そこで何かあったのですか?」
「呪詛が施されていたよ鷹通…」
「え?呪詛が?!」
「姫は大丈夫だったのですか?」
「ご安心ください永泉様…きちんと呪詛はといてまいりました。」
「それはよかった…」
「…」
「はい…なんですか泰明さん?」
「…お前の力は未だ目覚めておらん…不安定な状態だ…しばらく外出は控えろ。」
「え?」
「鬼にも狙われているようだからな…もしするとしても、誰かとともに出た方がよいだろう…」
「え?!そんな大丈夫ですよ頼久さん!」
「ば〜か!お前そんなだから鬼にさらわれるんだよ!!」
「そんな馬鹿だなんて失礼じゃないイノリ君!!
それに、さんだってさらわれたっていうか、この前は誘拐されたんだから…」
「だけどよ詩紋!」
「イノリの言うとおりだ…いくら俺達がそばにいたって、
おまえ自身の自覚がなきゃ意味がないからな…
しばらくあかねと行動しない奴がを見張る…いいな?」
「見張るとは少し違う気がいたしますが…天真殿の言うとおりでしょう。
私も仕事がないときはこちらにつめていましょう…」
「まぁ、可愛い姫君の護衛ではないのが少々つまらないが…仕方ないだろうね…」
「私も、神子同様精一杯お守りいたします…」
「そうだね…これで、一安心…かな?」
「いいえ、神子様。まだ安心するには早すぎます。
これから殿は力を覚醒なされるのですよ?
ますます鬼に狙われることになるでしょう…
神子様も殿も十分お気をつけくださいませ!」
『は〜い』
私はあかねちゃんと顔を見合わせながら返事をした。
なんか…大変なことになったような気がする…