序章(最遊記編)

序章(最遊記編)

「よっ。」
「……?!」
「皆元気そうじゃねーか…」

ある街での食事中いきなりの観音菩薩登場に皆驚いて声が出なかった。
更に、に至ってはこれが観音菩薩との初対面だった。

三・「なんでここにテメーがいるんだ…」
「ねぇあれ誰?」
浄・「俺すんげ〜嫌な予感がするんだけど…」
「だから、あれ誰??」
八・「あの楽しそうな微笑みはおそらくとんでもない事をしでかそうとしているようですね…」
「ねぇってば!あれ誰なの?!」
空・「俺振りまわされるの嫌だぜ!!」
「ちょっと!!人の話しを聞きなさいよ!!!」
「あ…悪ぃ…なに?」
「…なにじゃなくて…(涙)あれ誰って聞いてるの!!」
「お前とははじめてだったな。俺は観音菩薩だ。」
「……嘘?」
「嘘をついてどうする?」
「ってなにいきなりの腰抱いてんだよ!!!」
「あぁ?いーじゃねーか悟浄…なぁ?」

至近距離に観音菩薩の笑顔があるは思わず赤くなっていた。

「な?本人嫌そうじゃねーだろ?」
「あなたのその卑猥な恰好では誰でも赤くなりますよ…」

八戒が毒を吐きながら自分の元に引き寄せた。

「お前この観音にまで毒吐くなよ…」
「え?僕は事実を言っただけですが…?」
「…喧嘩うってんのかお前…(汗)?」
「そんな事ありませんよ?」
「そんな事よりも何しに来た…」
「あ?相変わらず無愛想だな三蔵…お前等にいい話し持ってきてやったんだよ。」
「断る。」
「なんでだよ三蔵!!いいじゃんいい話しなら!!」
「バカ猿…こいつが持ってきた話しでいい話しなんて一つでもあったか?」
「…え?観音様って実は疫病神なの?」
「おい…お前八戒の毒うつったんじゃないか?」
「え?そうかな三蔵?…ヤバイな…治さなきゃ…」
「あなたも酷いですね…」
「いつも通り騒ぐのは俺帰ってからにしてくれよ。で、お前等にこいつをやるよ…」

観音は一人一人に紙を渡した。

「…温泉?」
「ああ。旅の疲れもあるだろう?ゆ〜っくりと休んで来いよ。」
「…何を企んでやがる…?」
「さぁな。じゃ、楽しんで来いよ。」
「は…はぁ…」

観音菩薩は消えた。

「何だったの?」
「気にするな…」
「温泉かぁ〜ゆっくり暖まってこようぜ。」
「…あなたが言うと、どうも違う意味に聞こえていけませんね悟浄…?」
「そんなこと考えてるからじゃねーの?俺は別になんの意味も…」
「何か言いましたか悟浄?(ニッコリ/怒)」
「いえ…何でもないです…(汗)」
「飯いっぱい食えるかな?!」
「たぶんあるだろうね…温泉か〜いいかも♪」
「お前等…誰が行くと言った?」
「えぇ〜行かないのかよ三蔵!!」
「折角あの観音がくれたんだぜ?行っても悪くはねーんじゃねぇ?」
「そうですよね折角頂いたんですから…」
「温泉行きたい〜♪」
「ほらほら三蔵?もこう言っている事だし、行こうぜ?」
「………勝手にしろ。」

に言われると弱い三蔵だった。



最遊記編の序章です・・・
このまま何も起きない事を祈りたいですが・・・
彼かが関わって何も起きない事の方が珍しいですよね・・・(苦笑)