ドリー夢小説



が旅に参加してしばらく経ったある日、五人で食事をしていると隣に座っていた悟浄がに声をかけた。

「あれ?髪随分伸びたな…」
「え?そうかな?」
「前髪とかめちゃくちゃ伸びたじゃん…」

は前髪をつまんで見ている。

「そう言われてみれば…ちょっと邪魔になってきたかも…」
「明日美容院でも行きますか?」
「え〜…いいよ…だって明日出発でしょ?わざわざ遅らせるのも嫌だし…
まだそんなに邪魔じゃないからいいよほっといて…次の町についたら行くよ…」
「そうですか?」

それから食事を終えた五人はそれぞれの部屋に戻って行った。
今日はは三蔵と二人部屋である。

「えっと…」

は部屋に戻ると荷物の整理をはじめた。三蔵は新聞を広げたままチラッと彼女を見ると、声をかけた。

「何やってんだお前?」
「荷物整理…明日の朝じゃ慌しそうだし…三蔵はしないの?」
「…整理するほど散らかしてないからな…」
「整理するほど散らかして悪かったわね…」

新聞を見るため顔を隠した三蔵にはまるで子供がするように「い〜だ…」といった顔をした。

「そう言えば…おい…ちょっと来い。」

三蔵は新聞をたたみ、テーブルに置いた。

「何?ちょっと待ってよ…これ終わってから…」
「いいから早く来い…」
「何よ…?」
「そこに座っていろ…」

は不思議に思いながらも三蔵に言われた通り椅子に座った。
すると、三蔵はの後ろに立つと上からの顔を覗き込んだ。

「…前髪が伸びただと?」
「え?あ…うん…ちょっとね…悟浄も良く気がつくよね…そんなに変わってないのに…」

は笑顔でそう言った。すると、三蔵は何が気に入らなかったのかいっきに不機嫌になった。

「あの…三蔵?なんかむかついてない?」
「さぁな…俺の前で奴の話しをするな…」
「…三蔵…もしかして嫉妬して…」

三蔵は顔をあげるとの頭を軽く小突いた。

「いたっ?!何よ三蔵!!」
「俺が切ってやる。」
「…は?」
「俺が髪を切ってやると言ってるんだ。」

三蔵ははさみを構えの後ろにたった。

「いいよ?!」
「遠慮するな…」
「いえ、遠慮と言うより…ほら、次の街に行って美容室行けばいいことだし…」
「だから、俺が切ればわざわざ行く必要ないだろう?」
「そうだけど…はっきり言って怖い?!」
「安心しろ…皮膚までは切らん。」
「いやぁ〜お願い!!!止めよう!!!」
「暴れるな…おとなしくしないと…縛るぞ?」

三蔵はわざとの耳元で囁いた。

「三蔵?!」
「おとなしくしてろよ…」

三蔵に前髪を触られはおとなしく…
と言うより恐怖のあまり動けなかったのかもしれないが、とりあえずは三蔵の言いなりになっていた。
三蔵はの前髪を器用に切り始めた。

「…三蔵?」
「黙ってろ…」
「…大丈夫??」
「煩ぇ…黙ってろって言ってるだろうが…」

しばらくそうしていたが、切り終わったのか三蔵が鏡をに渡した。

「…え?」
「見てみろ。」

が鏡を見ると以前の彼女の前髪の長さまで綺麗に切りそろえれていた。

「凄〜い…三蔵って意外に器用なんだね!」
「意外には余計だ…」
「でも、なんで切ってくれたの…?」
「知りてぇか?」
「うん…」

三蔵は顔をの耳に近づけるとの手の鏡を取りながら囁いた。

「お前は俺のもんなんだよ…たとえ髪の毛の一本でもな…」

そう言うと三蔵は優しくを抱きしめた。

「さ…三蔵?」
「…なんだ?」
「なんか…恥ずかしいんだけど…」
「気にするな…」
「気にするって?!離してよ!!」
「誰が離すか…俺にこんな事言わせたんだ…ずっと側にいてもらうからな…」

三蔵はの反応を楽しむかのようにしばらくそうやっていた。




三蔵:・・・おい・・・(怒)
八戒:綾子ならいませんよ。
三蔵:なんだと?
悟浄:怖いから前もって来ないんだとよ(笑)
三蔵:おい悟空・・・奴を連れて来い・・・
悟空:分かった!

(しばらくお待ち下さい)

悟空:つれてきたぜ三蔵!!
綾子:いや〜〜〜!!!お願い見逃して悟空!!
悟空:なんでそんなに怖がってんだよ・・・?
三蔵:貴様・・・俺に何をさせるんだ?!
綾子:だって・・・
悟空:でもさ、三蔵って器用だったんだな!!
悟浄:それも優しいし♪それってやっぱちゃんにだけ?
綾子:それはそうじゃないですか悟浄♪はじめからラブラブモードだったし・・・
八戒:・・・綾子・・・あんまり言うと三蔵に・・・
三蔵:お前等殺す!
綾子:いやぁ〜〜!!!
悟浄:なんで俺まで俺まで巻き込むんだよ?!




ごめんなさい・・・なんか・・・三蔵じゃないですね・・・(汗)
許して下さい・・・お願いします・・・(泣)