ドリー夢小説
恋心
恋心
ある日、私は旅の途中、川の近くで一休みする事になった。
私は一休みの間ずっと悟空の事を考えていた。
だって、最近悟空の様子がおかしいんだもん…何かあったのかな?
なんか食欲もないみたいだし…ってそれでも普通の人よりも食べてるけどね…(苦笑)
でも、本当にどうしたんだろ…体の調子が思わしくないとか?でも、戦闘の時そんな様子にはまったく見えないし…
「な〜に物思いにふけっちゃってんのちゃん?もしかして恋煩い?」
「ば〜か…そんなこと…ってえ?悟浄…今なんて…」
私はいきなり声をかけてきた悟浄の言葉に驚いた…
「だから、ちゃんったら誰かに恋でもしちゃったのかなぁって…」
「そうよ?!恋よ!恋煩いよ!!」
「え…マジ?」
「さっすがエロ河童こう言う事には敏感だわ…」
「おいちょっと待てよ!なんだよそれ!」
「そう怒らないでよ誉めてんだから!!」
「…どんな誉め方だよ…」
「んじゃあどう誉めて欲しいのよ…すご〜い♪さすが悟浄〜♪ってでも誉めて欲しいの?」
「…その棒読み止めない?なんかすげー嫌…」
「ってそんな事はどうでもいいんだってば!」
「そんな事って俺って一体なんなのよ…」
「そうしょげないでよ…」
「…まぁいいか…んで?誰に恋しちゃったのよちゃんは?もしかして俺?」
「自惚れるな…それに、私じゃないわよ恋煩いは…」
「え?じゃ誰よ?」
「…悟空よ悟空!食欲はないは、たまにため息ついてるは、物思いにふけってるは…あれは絶対恋よ!」
「…っぷ…ぎゃははは!!あの猿が恋だぁ!冗談だろ!!」
「冗談じゃないってば!!」
悟浄と私がぎゃあぎゃあと騒いでいる川の方から悟空が現れた。
だけど、私達を見ると悟空はなぜか川辺に引き返していった。
「あ…悟空?」
「…なんだあれ?」
「だから最近様子がおかしいんだってば!」
「…確かにおかしいよな…マジであの猿が恋かよ…でも相手は誰だよ…
まさか三蔵だったりしてな…あの懐き方怪しいもんな…」
そう悟浄が言うが早いか三蔵によって悟浄の頭を三蔵のハリセンがクリーンヒットした。
「ってぇ〜〜〜〜…いきなりぶつなよクソ坊主?!」
「お前が気色悪い事言うからだろうが?!」
三蔵マジで怒ってる…ってあたり前か…
「だってよ、あいつこっち見て様子おかしくなったんだぞ?あ…まさか俺だったりして…」
「お前の脳みそはそこまで腐ったか…」
三蔵が悟浄に銃を向けた。すると、今まで地図を広げていた八戒が口を挟んだ。
「三蔵…ジープをその腐った脳みそで汚すのだけはやめて下さいね…ジープがかわいそうですから…」
「おいお前等な…冗談だってば三蔵…マジにとるなよ…」
「…大バカが…」
三蔵は銃をしまった。
「?」
「はい?」
「…悟空の様子を見てきてくださいませんか?そろそろ出発しますので…」
「了解!」
私は八戒の言葉にしたがって悟空のもとに急いだ。
それにしても…悟空の好きな人って誰なんだろ?どこかの街娘とかかな?
悟空が好きになるくらいだからきっと可愛い上し、料理美味いよね…それに比べて私は…
ってあれ?なんで私落ち込んでんだろ?それに…なんだろこのモヤモヤした気持ち…
川辺に出ると悟空はすぐ見つかった。
「悟空!八戒がそろそろ…」
川を見つめていた悟空が私を見た瞬間私は言葉が出せなくなった。
…なんで?違う…悟空じゃない…私の知ってるいつも元気で明るい悟空じゃない…
凄く大人びて見える…
「…」
「どうしたの悟空?」
「…何でもない…もう出発?」
「う…うん…」
「行こうぜ…」
悟空は立ちあがって私の横を通りすぎようとした。
「待って?!」
「…え??」
私は思わず悟空の腕を掴んだ。
…あれ?なんで私悟空呼びとめてんの?
「どうしたんだよ?」
「あの…悟空最近元気ないから…どうしたのかと思って…」
「俺が?気のせいだよ?!」
悟空はいつものように笑っていた。だけど、どこかが違うの…
「何か悩みでもあるの?私で良かったら相談に乗るし…」
「…大丈夫だよ!」
「でも…」
「サンキュ!心配してくれてたんだ!」
悟空がいつもの笑顔に戻った。あれ?なんで?なんで私ドキドキしてるの?
「行こうぜ!皆待って…あれ??どうした??」
「…え?」
「なんか顔赤いぞ?」
うそ?!あれ?本当だ…顔が熱い…なんで??
パニックに陥ってる私を悟空が覗き込んだ。少しだけ悟空の方が背が高いもんね…
やだ…どうしよう…益々ドキドキしてきた?!
「大丈夫か?」
「だ…大丈夫!!気にしないで悟空!!」
「でも…」
悟空がめちゃくちゃ心配そうな顔をした。
「なんか…私が変なのかも!行こっか悟空!」
私はこれ以上悟空と至近距離で顔を会わせているのが耐えられなくて、悟空からはなれようとした。
だけど、それを止めたのは今度は悟空だった。
「悟…空?」
「なぁ…体の調子が良くないんならちゃんと言えよ…俺三蔵みたく頭良くないし、悟浄みたく頼りがいないし、八戒見たく優しくないけど…
だけど、の事心配なんだから…」
そう言った悟空は他の三人と引けを取らないくらい大人の男の雰囲気をかもし出していた。
凄く優しい目をしてる悟空…
「悟空…」
「…っ!あ…ごめんな俺変な事言って…」
今度は悟空が真っ赤になっていた。あれ?もしかして…
「ねぇ悟空…一つ聞いていいかな?」
「何?」
「…たまにドキドキしたり、食欲なくなったり、顔が急に熱くなったり…する?」
「え?うん…原因知ってるの?!」
…やっぱり…悟空自分が恋してるって気づいていない…
ってちょっと前まで私もそうだったけどね…今ハッキリした…悟空の事がずっと頭からはなれなくて…
悟空の事が心配で…ずっと見てきた…私は悟空が好き…そして…自惚れかも知れないけど、悟空は…
こうなったら私から告白してみるか…
「悟空…私悟空が好き。」
「え?」
「…仲間とか友達とかそう言うんじゃなくて、好き。」
「永…華?」
「悟空は?私嫌い?」
悟空の顔が真っ赤になった。
「俺…が好きだぜ…三蔵も八戒も悟浄も白竜も好きだけど…だけどそれとは違う好きなんだ…俺こんなのはじめてで…」
私は悟空が可愛く思えてきて思わず抱きしめた。
「?!」
「悟空…これから二人でこの恋育てて行こうね…」
「?…恋?これが…恋…なのか?」
「たぶんね…だから、ちゃんと恋って確証が持てるまで二人で守って行こう!」
「うん…俺…と一緒にこの気持守り抜くよ…」
「…っよし!皆の所に戻ろう!三蔵怒ってるよきっと!」
「げっ!マジで!!急ごうぜ!」
悟空は私に手を差し出した。
私はその手をつなぐと二度と離さないように強く握った。
ねぇ悟空…
この恋がいつかは愛に変わるよね?
ううん…変わるんじゃないよね…二人で変えていくんだよね?
三・浄:おい!
綾:はい?なんでしょう??
三:なんで俺が脇役なんだ・・・
綾:え?だって、これ悟空とさんのお話しですから・・・(汗)
浄:俺のちゃ〜ん
八:・・・誰があなたのですって?
綾:あの・・・折角悟空とさんがうまくいきそうなんだから暖かく見守って・・・
三:誰が・・・
八:おや?もしかして三蔵・・・妬いてるんですか?
三:なっ?!
浄:まさか・・・三蔵様ったら悟空に?!
三:・・・殺す・・・(怒)
綾:えぇ?!ちょっとなんで銃こっち向けてるんですか?!
三:決まってるだろう・・・お前も殺す?!
綾:えぇ?!で・・・では皆私はこれで・・・!!
浄:あぁ?!ずるいぞ綾子?!飛んで逃げるな?!
八:・・・飛んで行きましたね・・・あ、三蔵?その腐った脳みそあまりぶちまけないで下さいね・・・
この辺腐るといけませんから♪
三:分かってる・・・
浄:・・・ってお前等まだ腐った脳みそって言うか?!
私的には結構上手くいったような・・・(苦笑)
いかがでしたでしょうか(笑)?
でも・・・悟空って可愛いですよね(笑)!
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